自律神経ってなに?
自律神経ってそもそも何だろう?
自律神経は、血液の循環と密接な関係があります。
ですので、自律神経にアプローチする事は、肩こりに対して肩の筋肉を揉み解すよりも、根本的な解決につながるのです。
何故、マッサージを受けた時は肩がスッキリするのに、翌日にはまた辛くなるのか。
それは、『身体の機能を正常化する』という着眼点を持って施術をしていないからです。
それでは、改めて自律神経のこと、交感神経と副交感神経についてくわしく説明していきますね。
私たちの身体には、頭の先から足の先まで、神経が張りめぐらされています。
このシステム全体を「ナーバスシステム」といいます。
そして、神経系は大きく『中枢神経』と『末梢神経』に分かれます。
その中の『末梢神経』は、『自律神経』と『体性神経』に分かれます。
つまり、【自律神経】とは、生命活動を支配する 、意思と無関係に各部分をコントロールするもので、胃や腸の働きや心臓の拍動、体温の調節、老廃物や疲労物質を便や尿で排泄するなど、人間が生命を保つうえで、欠かせない働きを担っているのです。
別の言い方をすると、意識してもできないことをするのが自律神経の役割なのです。
交感神経ってなに?!
「交感神経」はわかりやすく言うと、「昼の神経」で目覚めているとき、興奮しているときに優位になる神経です。
働いている時や、運動している時、また、興奮・緊張・恐怖・危機感を感じているときによく働きます。
つまり、脳や身体を高率的に動かすのに適した状態にする神経です。
交感神経優位の時は、心拍数が増えて、筋肉がかたくなって、血管は細く収縮します。
活動モードになっているので、すぐに反応できる体勢になっています。
仕事の時に臨機応変に動けるのも、家事や育児をテキパキこなせるのも、運動や格闘技で相手の動きに瞬時に反応できるのも、交感神経が働いているおかげです。
副交感神経ってなに?!
「副交感神経」はわかりやすく言うと、「夜の神経」で眠っているときやリラックスしているときに優位になる神経です。
休んでいる時やくつろいでいる時、眠っている時や安心しているときなどによく働きます。
副交感神経が働くと、身体は休養できます。
つまり、疲労の回復、ケガなどの修復や新陳代謝を行って、元気な身体に戻す作業をする時間です。
心拍数は落ち着いて、筋肉もゆるんで、血管もふわりと広がります。胃や腸などの消化器系の動きが盛んになって、栄養の吸収や老廃物の排出が促進されます。
交感神経と副交感神経のバランスが健康への鍵だった!
健康状態は、このふたつの神経が、身体をどう支配するかによって決まると言っても過言ではありません。
交感神経優位のとき、血管は収縮して血圧を上げます。
そして、副交感神経優位のときは、血管は弛緩して血圧を下げる働きをします。
つまり全身の血流は、交感神経と副交感神経のバランスが鍵となっているのです。
わかりやすい症状で言うと、肩こりや冷えは血流の滞り、血の巡りが悪くなっている事が原因だと言う事がイメージできますでしょうか。
交感神経と副交感神経は、どちらかが極端に優位な状態になると、血流はが悪くなります。
血管は収縮しすぎず、かつ、弛緩しすぎないという状態がいちばん良いのです。
リラックスしている状態が良いようなイメージがありますが、適度の緊張とリラックスというバランスの取れた状態が、全身の血流には大切なのです。
現代人の多くは、非常にストレスの多い生活をしています。
ですので、交感神経が極度に優位になっている方が多いです。交感神経と副交感神経のバランスを中道に戻すためにも、ゆったりと呼吸する習慣を身につける事や、お風呂でリラックスする事が大切なのです。
決して、副交感神経優位の状態が良いという意味ではなく、中道が大切なのです。
極端な例を挙げると、いつも寝てばかりの人が、それの生活を延々と続けていくと、ますます血流システムの働きが悪くなってしまうのです。
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不調は自律神経の乱れから?